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2005年10月29日 [土]

「栃木リンチ殺人事件」黒木昭雄

副題「殺害を決意させた警察の怠慢と企業の保身」

栃木で起きた少年グループによる須藤正和さんリンチ殺人事件。
以前から気になっていて、本でじっくり読みたいと思いつつ、
なかなか読む機会がなく、ちょうど今回この本が文庫化になったので、
これを機会に読んでみることに。

被害者は心優しき19歳の少年。
犯人グループは19歳の少年3人と16歳の高校生1人。

二ヶ月間にわたり被害者を監禁し700万円以上の金を脅し取り、
熱湯を浴びせるなど壮絶なリンチをほぼ毎日加えるという過酷な事件。

被害者の両親は息子が行方不明になってから16回も
警察へ足を運んだが、警察は動こうとはしない。
それどころか、被害者が殺されるキッカケとなったのが
警察の無責任な一言。

このあたりまではおおよそのことを見聞きしており、
警察の怠慢で引き起こした事件だと思っていた。

だが、問題はこれだけではなかった。

なぜ、警察がまったく動こうとしなかったのか。
そこには企業の保身という別の思惑があったのだ。

被害者が勤めていた企業。
そこは加害者が勤めていた企業でもあり、
会社のイメージを汚すことを恐れ、
警察沙汰にしないようにうまく処理して欲しいという意向があったのだ。

その意向がいつしか命令へとすりかわり、
なかなか動こうとしない警察の出来上がりだ。

さらに事件が発覚したのは後半から事件に関わった
16歳の少年が怖くなって自首したからだが、
その少年の母親は
「おまえは人殺しをしていないのだから、
警察に行くことはない」
と反対したと言う。

なぜこんな事件が起きなければならないのか。

犯人の少年たちの行いも過激で、許せないし、
その親の無責任さも伺える。

しかしながら、その酷い事件をさらに隠そうとした
警察や企業にも怒りを隠せない。

「正和は犯人に殺されてしまったけれど、
実際は企業イメージを守ることを優先した日産と
それに荷担した警察に殺されてしまったようですね。
もちろん、犯人は憎いけど、
いまは日産自動車と警察が憎い」

そういう両親の叫び声が胸に響く。






栃木リンチ殺人事件―殺害を決意させた警察の怠慢と企業の保身
黒木 昭雄
4797498323

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