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2005年09月06日 [火]

「小児救急」鈴木敦秋

副題「『悲しみの家族たち』の物語」

今、小児科が減っているらしい。
1990年に4119だった小児科のある病院が
1998年までに399も減っている。

小児科は採算が取れない、というのだ。

小児科の数が減り、小児科がある近隣の病院に
救急患者が集中し、そこで働く小児科医の勤務条件が過酷になる。

それゆえに患者の受け入れ拒否が相次ぎ、
また、ミスも多発する。

そんな悪循環の悲劇に見舞われた3つの家族の物語。

第一章:ある小児科医の自殺
子どもが好きで、小児科医を天職だという、中原利郎医師。
小児科医が減り、勤務が激化。
月に8回の当直のときも。
休みらしい休みもなく、体が疲れすぎて不眠に悩む。

「このままだと、俺は病院に殺される!」

第二章:たらいまわし
佐藤頼ちゃん7ヶ月。
深夜の異変に両親が治療をしてくれる病院を探すが、
小児科医がいないという理由で断られ、たらいまわしにされる。

第三章:誤診と引き継ぎミス
豊田理貴ちゃん5歳。
緊急手術が必要な症例を見逃し、
さらには引き継ぎ時に診療録やレントゲン写真などはそのままに
口頭だけで済ませられた。

第四章:私たちにできること
医者たちや、上記の3家族が集まり、
小児救急をどう変えていかなければならないか、
その話し合いの様子。

この本で描かれているのは、
医者や病院などを一方的に責めるのではなく、
医療システムそのものを変えていくということだ。

医者や病院を選ぶようになった今、
人気のある医者や病院のところに患者が殺到する。

しかし一人の医者に治療できる人数は限られているということを
忘れてはならない。

だからこそ、医療制度、医療システムそのものを変えて、
誰もがよい医療を受けられる体制を作っていかなければ
問題は解決しないだろう。

ずいぶんと考えさせられるとても悲しい内容だが、
医者と患者、双方の立場の視点から描かれている。
この本を読んで、よく考えていただきたい問題だと思う。





小児救急 「悲しみの家族たち」 の物語
鈴木 敦秋
4062126818

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