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2005年06月03日 [金]

「重すぎる母性」岩本志帆

愛知出版審査員賞受賞作品。

子供にとって、母親の存在は大きい。
歪んだ母性から生まれた悪意はどれほどの影響力を持つのか。

塾の講師をしていたが、夫が単身赴任をし、
書店でパートとして働くようになった美咲。
エリートのダンナがいて、自分専用のBMWを持ちながら
なぜか自転車で通勤する冴子の言動に関心を持つようになる。

講師をしていた経験から冴子の中学1年生の娘、綾の家庭教師を引き受ける。
冴子の家に訪れると、一見幸せそうな家庭なのだが、
少しずつ家族の歪みが見えてくる。

庭一面にバラがあるのに、夫から冴子にバラのプレゼント。
ゴルフをしない夫にゴルフの本をプレゼントする冴子。
そして綾にかまいすぎる冴子。

そこには子供のためと称して、すべてを先回りする母親の姿が。
やがてそれはまだ表面的なものに過ぎないことが分かっていく。

ギリギリ・・・ギリギリ・・・
ボールペンを握り締め、机の上にブスブスと突き刺す綾。

潔癖症の母親と狡猾に娘の心を操ろうとする父親。
その間に挟まれて、綾はもがき苦しむ。

「パパのことが好きなら庭にバラを咲かしておくれ」

その言葉に少しずつ小遣いをため、庭一面にきれいなバラを咲かせた綾。
しかし母親は虫がつくからと嫌がり、
それを受けて父親はバラを全部無残に刈る。

これでは子供の心が壊れないほうがおかしい。

決してホラーではないけれど、
その尋常でない悪意に、むしろ怖さを感じた。



重すぎる母性
岸本 志帆
443405967X


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