アーカイブモード [2005年08月 ] 記事一覧

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「犬はどこだ」米澤穂信

「さよなら妖精」に引き続きミステリ・フロンティアから。なかなかいい作品を出してくれるので、結構チェック。主人公は犬捜し専門(希望)、二十五歳の私立探偵・紺屋。あれ?二十五歳だったんですね?そういえばはじめにそう読んだはず。あまりにも落ち着いていると言うか…えー、ずばりおっさんっぽいです。(笑)それがまた魅力と言うか。主人公にしろハンペーこと半田平吉にしろいいキャラしてます。あとネット上の相談者、GENも...

「震度0」横山秀夫

震度0ということで、地震と絡めているのだけど、内容は著者お得意の警察もの。しかも今回は長編。大規模な地震が起きている中、N県では不破警務課長が行方不明になった。一般の警察官が行方不明になったのではない。県警本部庁舎では主要幹部たちとその妻たち、それぞれの思惑が交錯する。一人一人がそれなりの立場の人間であるがゆえに、自分の立場を守りつつ、会議に挑む。それゆえに隠し事も多く、話は混乱を極める。すべてが...

「ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶」大崎善生

大好きな作家さんの一人。この著者の作り出す言葉の響きがとても綺麗で、ついつい惹きこまれてしまうのだ。こちらは短編集。キャトルセプタンブル地下鉄の駅、キャトルセプタンブル。フランス語ができない彼に「九月四日で会いましょう」と手紙に添える。五分五分の可能性にかけた暗号。「九月の四分の一」とあわせて読むと良いかな。容認できない海に、やがて君は沈む家を出て行った父親の走り書きのメモ。「容認できない海に、や...

「約束の河」堂場瞬一

子どものころの秘密基地、河原に乗り捨てられた車。そこで起きた事件。火を放ち、襲ってくる男。その事件でカズが死に、イズルは腕を失う。タカはその事件で多くのものを失い大人になる。大人になり、しばらく更正施設にいた北見貴秋(タカ)が戻ってくると、出流(イズル)が死亡したという事実を知る。 かつて事件があったあの川で。警察は自殺らしいと言っているが、北見は納得できず、その事実を追い求める。その途中で出てくるイ...

「クドリャフカの順番」米澤穂信

副題「『十文字』事件」古典部シリーズ第3弾。1作目を読んだときからすっかりおきにいりの著者。作品が増えるごとにファンも増えているらしく、ついに古典部シリーズまで文庫じゃないのか。なんとなく文庫の印象が強くて、寂しい気分も。うーん、嫌なファンだな。(苦笑) さて、シリーズ最新作。やっぱり面白い!今回はハート:千反田えるクローバー:福部里志スペード:折木奉太郎ダイヤ:伊原摩耶花というそれぞれの視点で話が...

「朱鷺のキンちゃん空を飛ぶ」新井満

最後の日本産朱鷺、キンちゃん。そのキンちゃんが死んだ。キンちゃんの死で日本産朱鷺は絶滅した。学名、ニッポニア・ニッポン。まさに日本の鳥、朱鷺。その絶滅はあまりにも悲しい。それでも、キンちゃんの推定年齢は三十六歳、世界最長だ。人間にすれば百歳を超える長寿。老衰ならば仕方がないこと。ところが、翌日の新聞には意外な事実が。それまで年をとり足腰も弱くなり、飛翔するどころか、羽ばたくことすらなかったキンちゃ...

「日本一」藤臣柊子

副題「温泉&アウトドア篇」いろいろな日本一の温泉やアウトドア施設。ところどころに写真を入れつつ、漫画で描いているので、旅のエピソードもイメージしやすく、ちょっと自分が行った気分になりつつ読む。日本一の美人の湯、埼玉・都幾川温泉や日本一大きな露天風呂、福島・いわき湯本温泉日本一、いや世界一のカルシウム泉、神奈川・鶴巻温泉などなど温泉篇。日本一高い道路、長野・乗鞍高原日本一高いバンジージャンプ、群馬・...

「世界で一番しあわせな愛のことば」奈良県こども家庭課 編

全国に募集した「プロポーズの言葉100選」「しあわせ部門」「あこがれ部門」「ドラマティック部門」の3部門で募集し、3621通もの応募の中から厳選された100選と番外編19編。どれもこれもまさに愛が溢れていて、読んでいて、なんとも微笑ましい。思わず笑顔になってしまうかも。個人的にお気に入りは「ぼ、僕とお付き合いを前提に結婚してください!!」緊張が伝わってきて、とても楽しい。笑えるものから、感動のものまでいろんな愛...

「ペルセポリス ⅠⅡ」マルジャン・サトラピ / 園田恵子 訳

副題 Ⅰ巻「イランの少女マルジ」   Ⅱ巻「マルジ、故郷に帰る」イラン生まれの著者が描いた漫画ということで、普段なかなか触れることのできない、イランという国の人々の様子が描かれている。しかも、フランス語学校に通っていたという彼女は、イラン人でありながら、どこか伝統やルールに縛られない自由さがあり、一人の少女の物語として十分楽しめる。もちろん、楽しいばかりではなく、自分には想像もできないくらいまったく...

「そして妻は『ハッピーっ』と言い遺して逝った」周郷顕夫

このタイトルについついチェック。胆嚢がんが発覚し、摘出手術を受けたものの、再発し、「治療法はもう、ありません」との宣告。さまざまな手を尽くすが、食事はおろか水の一滴すら飲めなくなり、本人の希望でホスピスへ。内容的には闘病記録の面が多く、読みづらい部分もある。が、激痛に苦しみつつも「私、まだ生きてるーっ、幸せーっ」という患者。そして最後の言葉、「ハッピーっ」娘さんの言葉にもあるように、『自分の死を目...

「大好き!シロクマ・ピース」高市敦広 / 平野敦子 構成

副題「映像と写真でたどるホッキョクグマ人工哺育の道のり」ピースの新刊?しかもDVDつき?と、ついついつられてしまいました。結局DVDはNHKで放映された「にんげんドキュメント」が収録されていたのだが、すでにしっかりチェック済み。ちゃっかり録画しており、つい最近も観なおしたばかり。本の方には成長する過程の写真と軽く文章があって、最後にはピースのファンからの手紙やメールが紹介されている。特別新しいことはないか...

「ぶたぶたの食卓」矢崎存美

連作ファンタジー、ぶたぶたシリーズ6作目。見た目は愛らしいぬいぐるみ。普通の人間社会の中で、なぜか言葉を話し、人間のように振る舞うぶたぶた。しかも中身は心優しき中年男。この不思議な設定がとても魅力的で、すっかりぶたぶたのファン。ファンタジーなのだけど、ついつい日常生活にジャンルしたくなる、そんな、ぶたぶたの日常。今回のテーマは食卓。彼の作る料理はどこか懐かしい思い出の味。*「十三年目の再会」大好きだ...

「水害の世紀」森野美徳 監修 / 日経コンストラクション 編

副題「日本列島で何が起こっているのか」近年、気象災害が世界中で多発している。2004年の異常気象による被害額は約900億ドル、日本円に換算して約9兆7000億円だそうだ。本書では水害を中心に災害のデータと合わせて、実際の災害時の写真を紹介している。*1章 大洪水時代の到来―地球がおかしい*2章 水没する社会―水害列島2004*3章 被害のメカニズム―ぜい弱な国土*4章 水害と闘う―治水の歴史に学ぶ*5章 被災者にならない―情報...

「15歳の『お遍路』」岡田光永

副題「元不登校児が歩いた四国八十八ヵ所」中学のとき不登校になった著者。その後お遍路に出会い、不登校を乗り越え、2004年の夏休み、四国八十八ヵ所に挑戦する。約1400kmの道のりをテント、寝袋、ノートパソコンなど15キロの荷物を背負い、主に野宿しながら57日間かけて歩き通す。お遍路の旅、話には聞くが、自分にとってなんとなく遠い存在。それを彼は15歳で実行したのだ。はじめは戸惑うことも多い著者だが、次第に成長してい...

「扉は閉ざされたまま」石持浅海

「鍵のかかった扉を、斧でたたき壊す」本格ミステリの世界にはよくあるシーンです。「そうではない」話を書こうと思いました。…という前置きに心惹かれました。タイトルのとおり、扉は閉ざされたまま。この設定がなんとも魅力的。内容は…大学の同窓会が高級ペンションで開かれる。伏見亮輔は事故を装って後輩の新山を殺害、外部から入室できないよう、密室を作り上げた。事故か自殺か、部屋の外で安否を気遣う友人たちの中、ただ一...

「私は三年間老人だった」パット・ムーア / 木村治美 訳

副題「明日の自分のためにできること」26歳の工業デザイナーが85歳の老人に変装して老人社会に潜入取材するというノンフィクション。1988年に刊行された作品の復刊らしい。役者でもない著者がなぜ、老人に変装しようと思ったのか。当時有名なデザイナー事務所に就職した彼女はその製品がデザインは優れていても、老人がその製品を使えるのか、という疑問を持つ。老人にも快適で使いやすい製品デザインはどんなものだろうか?自分も...

「ソウルで逢えたら」松岡圭祐

33歳子持ちの主婦、鈴川明恵。借金返済のため韓国に渡り、芸能界でデビューすることに…。松岡氏の作品にしてはちょっと異色。根っからのファンに向くかどうかは少し疑問だが、韓国ドラマなどのファンの方が楽しめるかも?主人公の明恵が借金返済のために韓国に渡る…という設定からすでに驚き。韓国語講座の初級クラスをたった三ヶ月受講したくらいでいきなり働きに行くのか?いくらなんでも無理がないかぁ?しかも、いくら美人で、...

「コラム息切れ」小野法師丸

人気サイト、「テーマパーク4096」のコラムが書籍化。以前オススメをしていただいてから、面白くてよく覗いていたのだが、ついに本になったとは!コラムは毎日更新なので、かなりたくさんあるのだが、その中から厳選されたもの230編と書き下ろし「月刊鎧ライフ」が。とにかく日々の日常を言葉巧みに面白く綴っているのだ。そして月刊鎧ライフ。鎧を着てコンビニやファミレス、さらには実家にまで出かけていったという見事なレポー...

「きみにありがとう」美原紀華 文 / 永井泰子 絵

副題「零下40度のシベリア捕虜収容所で交した約束」シベリア収容所で出会ったルーマニア兵と日本兵の実話。普通なら出会うはずのなかったルーマニアと日本の若者。皮肉にも戦争が二人をめぐり合わせた。いつ死んでもおかしくない状況の中、異国の友人との美しい友情。薄い本なのだが、心に響くものはとても大きい。ぜひ多くの人に勧めたい一冊。きみにありがとう―零下40度のシベリア捕虜収容所で交した約束美原 紀華...

「失踪日記」吾妻ひでお

この著者の漫画、読んだことはないのだが、人気があるらしいこの漫画をたまたま手にする。どうやら実話漫画らしい。「この漫画は人生をポジティブに見つめ、なるべくリアリズムを排除して描いています」という前置きの通り、壮絶な内容にも関わらず、ずいぶん淡々と描いている。それが余計にリアルさを増すというか、過酷さを浮き彫りにするというか…。とにかく『すごい』のだ。自殺未遂、ホームレス、配管工、アルコール中毒。特...

「魂萌え!」桐野夏生

主人公は59歳の女性、敏子。夫、隆之が突然の心臓麻痺で倒れてそのまま帰らぬ人となる。その日から平凡な主婦だった敏子の生活が少しずつ変化する。遺産問題、親子問題、さらには夫の浮気が発覚し、夫の愛人が現れる。今まで当たり前のようにいた夫の存在がなくなり、これから一人で生きていかなければならないという孤独感。そんな中、カプセルホテルに泊まってみたり、恋愛をしてみたり、少しずつ新しいことにチャレンジしていく...

「そして、遺されたもの」『週刊文春』特別取材班

副題「哀悼 尼崎脱線事故」2005年4月25日、9時18分。死者107人、負傷者500人以上の未曾有のJR脱線事故。最愛の家族を突然失ってしまった遺されたものたちは、何を思い、何を感じているのか。財布、時計などの遺品や思い出の写真、寄せ書きなどとともに、14人の遺族の証言を集めた追悼集。事故直前直後の携帯メールはその時の様子を克明に記し、文字盤がなくなり、枠がぐにゃりと曲がった腕時計は事故の激しさを物語る。「こういう...

「死神の精度」伊坂幸太郎

連作短編集。主人公は死神。名前だけはいつも同じ「千葉」だが、その他の姿や年齢は毎回違い、情報部が仕事のたびに、やりやすい人物像を与えてくれる。仕事は、8日後に死ぬ運命の人間を1週間調査し、翌日の8日目に死ぬべきかそうでないか、つまり「可」にするべきか「見送り」にするべきかを判断する。大半は「可」の判断を下すだけだが、死神たちの仕事の合間の楽しみ、「ミュージック」を聴くために1週間ギリギリまで情報部への...

「A KA RI」藤井保 写真 / 秋山晶 文 / ロン・スタンバーグ 翻訳

たまたま手に取った写真集。暗闇の風景の表紙。単なる風景写真なのかと思ったが、パラパラとめくってみるとなにやら違う。そこに共通するのは、タイトルの「A KA RI」。そう、「灯」がテーマなのだ。「無数の灯は美しい。が、それは風景だ。ひとつの灯は、そこにいる人を想像させる。」そんな美しい文章からはじまるこの写真集は、暗闇の中に小さな灯がかすかに光っている。大自然のきれいな風景。たとえばオーロラ。普通ならオー...

「囚われの少女ジェーン」ジェーン・エリオット / 真喜志順子 訳

副題「ドアに閉ざされた十七年の叫び」4歳の時から17年間も養父に虐待され続けてきた少女、ジェーン。暴力的虐待、心理的虐待、そして性的虐待。これがイギリスで実際に起きた事件というのだ。あまりに悲しすぎる現実。虐待はだんだんエスカレートしていき、どんどん逃げ場はなくなっていく。母親さえ信じてくれない。いや、うすうす気がついていたのかもしれない。養父リチャードの圧倒的な暴力にジェーンだけでなく、母親も、弟...

「韓国語がペラペラになった私の勉強法」門脇千恵

副題「楽しく学んで、気がついたら話せるようになる!」韓流ブームのおかげで、韓国語を勉強したいと思う人も多いはず。韓国語は日本語と似ているから学びやすい…とは言っても、いざ本を手にとって見ると案外難しかったり。その中でもこの本は普通のOLさんが書いているということもあってか、ホントに初心者向けで、とてもわかりやすい。参考書というよりは、普通の読み物に近く、読みながら韓国語を勉強するポイントを教えてくれ...

「春を嫌いになった理由」譽田哲也

なんとなくタイトルに惹かれて読んでみる。こういう文章的なタイトルが結構好きなので。が、読みはじめてみて、びっくり。なんだかタイトルのイメージと雰囲気が違う!?通訳を目指す女性、瑞希の話と中国から不法入国してきた兄弟の二つの話が交互に進む。なかなか面白いと思いながら読み進める。そしてラスト。うーん、なんだか前半とアンバランスな印象。いや、これはこれでいいと思うのですが。あまり深く考えずに気軽に読むに...

「はるさん マイ ラブ」神田謙

副題「離婚したので犬を飼うことにした」ブログを本にしたもの。副題が気になって読んでみる。一人身になって、犬を飼うことに決めた著者。犬種を決めて飼い始める準備からコーギーを飼い始めた様子がブログ形式のまま本になってます。単に愛犬の成長記録…という感じで、それほど特別ということもないのだけど、ついつい応援したくなるような、そんな感じ。ブログは読んでいないけれど、ずっと同時進行でブログを読んでいたらます...

「雪の夜話」浅倉卓弥

高校生の僕は、試験勉強の途中、ふらりと外に出る。そして深夜の公園で少女に出会う。「貴方、私が見えるのね?」そういって、雪と戯れる十五才の少女。もう一度会えないかと思って、その後も公園をたびたび覗くが、そこに少女の姿はない。それから八年。会社を辞め、帰郷した僕は、あの少女と再会する。昔と同じような雪の日、再び出会った少女は十五才のままだった。ストーリーとしては特に珍しくもなく、淡々と話が進み、読みや...

「どや!大阪のおばちゃん学」前垣和義

大阪のおばちゃんは最強である。大阪のおばちゃんはブランドである。大阪のおばちゃんは前向きである。 なるほど、納得。不況を勝ち抜くには大阪のおばちゃんの精神を学べ!ということで、大阪のおばちゃんの素晴らしさがずっしりと。大阪というパワーのある街が好きなのですが、きっとそのパワーの源はおばちゃんたちなのでしょうね。自分にはとても真似できないが、読めば読むほど愛すべき存在という感じ。*道を聞かれて知らな...

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