アーカイブモード [2005年05月 ] 記事一覧

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「弘海」市川拓司

副題「息子が海に還る朝」小学生の弘海の体にある日異変が起こる。最初は引っ掻き傷のようなものが、だんだん病状は悪化していく。しかし不思議と水の中にいるときは元気を取り戻し、水の中を好むようになる。息子のことを心配した両親は、世界中に弘海と同じような病状を持つ子供が存在することを知る。そして弘海と同じ体質を持つ少女・里沙との出会い。淡い恋心と家族の絆をやさしく描く。家族の絆の物語・・・というところはいい...

「天国で君に逢えたら」飯島夏樹

「ガンに生かされて」を書いた著者のベストセラーとなった小説。がんセンターで精神科レジデントとして働く、野々上純一。患者さんの心の調査をするため、手紙代筆屋をしている。そこで知った患者たちの想いとは。末期ガンに襲われた世界的プロサーファーが、病の波間を漂う日々から紡ぐラブストーリー。これは小説だが、著者自身が余命宣告を受けてから書き始めた物語。それだけに、そこから生まれだした「患者としての気持ち」は...

「十四番目の月」海月ルイ

京都で起きた2歳の幼女誘拐事件。御池のシャングリラホテルで2000万の身代金は消えた。果たして犯人はどうやって金を奪ったのか?誘拐ほど割りに合わない犯罪はない・・・。よく言われる言葉。決して誘拐で完全犯罪を目指したわけではなく、合えて誘拐を選ぶ理由がある。どうやってお金を奪ったかというよりは、むしろ事件を起こした動機に注目というところでしょうか。この作品でほかの誘拐事件と違うのは、やはり被害者の母親・樹奈...

「震災列島」石黒燿

前作、「死都日本」が面白かったので、手にしてみる。今度は地震がテーマ。新潟中越地震のこともあるし、やっぱり日本は地震列島なのだとつくづく実感。しかもこの本の発行日が中越地震の起こる前日。震度7の地震、道路は寸断され、新幹線の脱線が起きるし・・・ついつい新潟の地震を頭に描きながら読んでいました。30年もそろそろだといわれ続けてきた東海地震。南海地震と合わせて起こるとその被害はかなり大きくなるだろう。この本...

「ハッピーバースデー」青木和雄 吉富多美

1997年に出版された児童書に加筆修正した一般向けの文芸書版。「ああ、あすかなんて、本当に生まなきゃよかったなあ。」母親の愛情を受けられず、11歳の誕生日に言われた一言によって、ついにあすかは声を失ってしまう。生まなければ良かった・・・母親を絶対的な信頼で求める子供にとって、どれほど傷つく言葉だろうか。そこから祖父母や周りの人々の支えによって、自然や人々の心、命というものに触れることで、声を取り戻し、変わ...

「子乞い」森口豁

副題「沖縄孤島の歳月」日本テレビ系列で放映されているドラマ、「瑠璃の島」の原作。そして「光の島」(尾瀬あきら 作)という漫画の原作でもあるようです。舞台は沖縄県、八重島諸島・鳩間島。沖縄県西表島の北に浮かび、面積は約1平方キロ。瑠璃色の海にいだかれ、まばゆい陽光が降り注ぐ、諸島の中でも最も小さい島。1982年当時の人口は41人、小学校の生徒はたった一人。三学期の終了とともにこの生徒もいなくなり、廃校の危機...

「胡蝶の鏡」篠田真由美

副題「建築探偵桜井京介の事件簿」シリーズ第三部開幕。ついに物語も佳境に入ってきた様子。なにより京介の挙動不審!?が気になる。今度の舞台はヴェトナム。そして伊藤忠太と和洋折衷建築。語学好きの私としてはヴェトナム語も楽しかった。カタカナ表記なのが残念だけど、読めないから仕方ないか。今回は京介と深春がほとんど。そして「桜闇」所載の「塔の中の姫君」に出てきた四条彰子。残念ながら蒼の登場シーンは少ない。第二...

「9年間、コンビニで見た日本人」徐明成

副題「悪魔のような日本人・天使のような日本人」韓国から日本に留学してきて、バイト・店長・オーナーとしてコンビニで働きながら見てきた日本人の人間模様。そこにあるのは親や大人が子供達をだめにしていく現実。その現実を知ってほしい…。日本のお母さん達へのメッセージ。かなり驚きました、あまりにもひどい現実に。普段コンビニはほとんど利用しないのだが、どこもこんな状態なのか?子供たちの態度も目に余るのだが、それ...

「Say Hello!」イワサキユキオ

副題「あのこによろしく。」ほぼ日刊イトイ新聞に連載されていた、ジャック・ラッセル・テリアのルーシーと、その子犬たちの写真集。だけど、単なる写真集じゃない。糸井重里さん曰く、「この本は、出会いと別れの本です。 この本は、おかあさんの本です。 この本は、赤ちゃんの本です。 この本は、家族の本です、ともだちの本です。 遊びの本です。眠りの本です。 生と死の本です。笑いの本です。愛の本です。」そう、ここには...

「あなたへ」河崎愛美

小学館文庫小説賞受賞作品。15歳が描く恋愛・・・ということでちょっと気になって手に取る。大切なあなたへの気持ちを手紙にして表している。出会いから別れ、そして立ち直るまで。ちょっぴりぎこちなくて、少し背伸びをした感じ。とても丁寧で、素敵な表現がたくさんある。人を好きになって、周りのすべてが美しく見える・・・そんな純粋な心がなんとも微笑ましい。なかなか好感の持てる文章で、これからもぜひ頑張って欲しいなあと思う...

「母のない子が、母になる日。」井上美智代

副題「500gで生まれた娘への告白」500gで生まれた全盲の娘、井上美由紀さんの書いたベストセラー、「生きてます、15歳。」など。そして、母・井上美智代さんの書いた「500gで生まれた娘へ」。その親子の強い生き方に、感動したのだが、この本はさらに深い親の愛というものを感じる。美由紀さんの父親は、生まれる二週間前に交通事故死。そのショックで美智代さんは500gという超未熟児として、美由紀さんを生んでしまう。しかも未熟...

「震度7」松岡達英

副題「新潟県中越地震を忘れない」「自然豊かな川口町は、観測史上初の震度7にゆさぶられた。いのち、わが家、思い出、おだやかな日々・・・たくさんのものを地震はうばっていった。しかし、地震は人間の強さとあたたかさ、決して消えないきずなを教えてくれた。」↑本書カバーより・・・イラストレーターの著者は地震の起こった日、川口町のアトリエにいた。そこで体験した震度7の地震。そしてその後の避難生活。地震が起こるまでの川口...

「全裏手口!『オレオレ』事件簿」日名子暁 著 / 藤波俊彦 漫画

副題「誰も逃れられない・・・」今なお消えることなく続いている「オレオレ詐欺」。その全容を徹底取材。オレオレ詐欺の学校、マニュアル、そして全手口。その他、架空請求やねずみ講、マルチ商法、ペーパー商法の3大詐欺事件。そしてこれからのフィッシング詐欺についてなど、詐欺事件の実態に迫ります。最初はオレオレ詐欺に簡単に引っかかるなんて・・・という感覚でしたが、最近ではかなり巧妙らしく、また恐喝的な詐欺も増えている...

「まだ、最悪なんかじゃないよ」ひろっしゃん

海が大好きなサーファーのひろっしゃん。平凡で幸せな日々が一転、ガンの発病と突然の余命宣告。この本は闘病記というよりは詩集に近いかもしれない。「まだ、最悪なんかじゃないよ」そう伝えてくれる彼の心のこもった詩の数々にはホントに考えさせられ、癒されます。日記では告知をされてからの本音の闘病記。そしてその間に散りばめられているたくさんの言葉(詩)。生きるってどういうことだろう?そんなことを考えながら、何度で...

「セイジ」辻内智貴

純粋であるがゆえに、不器用な生き方しかできないそんな男たちの姿を描いた「セイジ」「竜二」2作品収録。じわじわと人気を伸ばしつつある、この作家さん。本の厚さも薄く、読みやすいので最近読書をしていないけどなにか良い本をじっくり読みたいなあ~という方にも良いかと。すごく不器用で、社会には上手く馴染めないかもしれない。だけど無視できない存在。きっとそんな人はたくさんいるのでしょう。すごく純粋で、感性が鋭く...

「孤虫症」真梨幸子

第32回メフィスト賞受賞作品。まずはこの表紙を触って欲しい。思わず虫を連想させる小さな粒状の突起が、なんとも気持ち悪い。特に読了後に敏感な指先で触れると逃げ出したくなるかも。もちろん、表紙だけでなくストーリーも・・・。読んでいる途中で何度投げ出したくなったことか。一見幸せそうな主婦には、妹にもいえない秘密がある。やがて関係をもった男たちが次々に奇妙な病で死んでいく。さらには自分も虫に悩まされるようにな...

「『モナ・リザ』ミステリー」北川健次

副題「名画の謎を追う」レオナルド・ダ・ヴィンチの名作、「モナ・リザ」。絵画として有名であり、また謎の多い絵としても有名な一枚。モナ・リザのモデルについてなどから、レオナルドの鏡面文字、さらにはダリやフェルメールなど・・・。「モナ・リザ」のミステリー他、名画に迫る。鏡面文字と利き手の関係や、レオナルドの絵から連想する少年Aの事件、母と子の情愛における絆という類似点を持つ、レオナルドと法然上人。一見離れた存...

「ねえ、マリモ」やまだけいた 文 / さかざきちはる 絵

映画「いぬのえいが」の中の短編「ねえ、マリモ」の絵本化。すでに映画で感動したのだが、こちらの絵本もなかなか良かった。思わず周りの人達に見せて回りました。皆さん結構うるうるになっていました。ストーリーはもちろん良いのですが、絵本の良さはこの色使い。みかちゃんという女の子の気持ちが茶色で、マリモという犬の気持ちが緑で表現されていて、それぞれの絵の色と一緒で分かりやすい。犬を飼ったことがある方はとくに共...

「ピュア・ラブ 2 恋情篇」宮内婦貴子

小学校教師の木里子と修行中の禅僧、陽春。二人の行方を描いたテレビドラマのノベライズ本。紅絲篇から7ヶ月。陽春からの移植によって希望を繋いだ木里子だったが、病気が再発する。これでもかというほどまさにピュアな二人の関係と深い愛が心に響く。残念ながらドラマは観ていないのだが、これはドラマも観たいなあ~と思う。どうやら小説版にはドラマにはないエピソードなどもあるらしく、ドラマを観た方にもオススメできるので...

「君たちに明日はない」垣根涼介

お気に入りの作家さんの最新作、今度のテーマは「リストラ」。主人公の村上真介はリストラ請負人。リストラをする会社から頼まれて、リストラ対象者の面接を行う。決して簡単な仕事ではない。なにしろ他人の人生を左右するのだ。怒鳴られたり、泣かれたり、昔の同級生に会うことだってある。そんな日常生活における極限状態。首を切る方も、切られる方にも辛い現実。だが軽いタッチで描かれ、悲惨さはあまり感じられない。その描き...

「ピアノを弾く大統領」チョン・マンベ 脚本 / 入間眞 著

アン・ソンギとチェ・ジウ主演の韓国映画のノベライズ本。トラブルメイカーの熱血高校女教師、チェ・ウンス。新しく赴任してきた学校の問題児、ハン・ヨンヒ。反抗的なヨンヒに対して、親に連絡をするために聞き出した先は、なんと韓国大統領のハン・ミヌクの秘書室。驚いたものの、ウンスの取った行動は大統領であるミヌクに説教し、宿題まで課すというもの。そんな出会いから始まった二人はいつしか惹かれあうように・・・。なんとな...

「雨恋」松尾由美

沼野渉が引っ越した先は、海外に行きしばらく留守にするという叔母のマンション。同居人は、頼まれた二匹の猫と雨の日になると姿を見せずに現れる幽霊、小田切千波。彼女は以前そこで自殺をした女性。正確には、自殺をしようとしたが思いとどまったのに、誰かに殺された女性。一体誰が彼女を殺したのか?それが解決できない限り、彼女は成仏できない。その謎を解くため、渉は彼女の手助けをすることにした。なにやらえらくラブスト...

「にちようび」もとはしさとこ

たまたまふらりと手にとってみた絵本なのだけど、これが面白い!舞台はタイトルの通り、にちようび。はじめに前置きの一文だけあって、あとは絵のみ。よく晴れた日曜日に、部屋のお掃除。その様子を淡々と描いている。しかしその絵がとても細かくて、まるでパラパラマンガのような感じにストーリーが流れていきます。メインのストーリーはもちろん、奥付の後のページもぜひチェック!周りの人に無理やりオススメ~とさんざん読ませ...

「エスケープ!」窪依凛

そこのアナタ、霊柩列車にノ・ラ・ナ・イ?ネットで集まった自殺志願者たちが乗り込んだのは霊柩列車。そこでは車掌が乗客たちを望む死に方で殺してくれるのだ。苦しむことなく、快楽を味わいながら・・・。幼なじみの留乃の姿を追って、偶然この列車に乗り込んでしまった俊介が見たものとは?列車内ではスプラッターが繰り広げられるのだが、なぜかあまり怖いとは感じなかった。なんとなく何か物足りないのかなあ?ただスピード感はあっ...

「御手洗潔対シャーロック・ホームズ」柄刀一

ミステリファンとしては気になる一冊でしょう。何せ御手洗潔とシャーロック・ホームズですよ!御手洗が活躍する2編。「青の広間の御手洗」「シリウスの雫」ホームズが活躍する2編。「緋色の紛糾」「ボヘミアンの秋分」そして二人が対決する「巨人幻想」の全5話。特にオススメなのはやっぱり御手洗の方でしょうか。本家本元が書いたのではないかと思えるほど見事。ホームズに関してはどちらかというとパロディ色が強い。そして夢の共...

「ずっと逢いたかった。」服部泰平

デビュー作「切手のない手紙」の改題。リストラされたサラリーマンがふと思い出したのは昔拾った、瓶に入った手紙。小瓶を拾った頃は、忙しいながらも家族が幸せに暮らしていたが、今や妻は他人行儀だし、息子は引きこもりで一緒にテーブルを囲むこともない。自分は何をやってきたのか?人生で1回だけのわがままをやってみたい。そんな思いで、小瓶の手紙を届けに行く旅に出る。手紙が書かれたのは太平洋戦争時のレイテ沖海戦の最...

「グッバイ・マイ・ラヴ 上下」チョ・ミョンジュ 脚本 / 富岡由貴 著

アン・ジェウクとキム・ヒソン主演の韓国ドラマのノベライズ本。一応今テレビで放映されているドラマを観ているが、ついつい先に本を読んでしまいました。はじめのうちは結構笑えるシーンもあって、なかなか楽しいドラマかも?なんて思いながら観ていたけど、本を読んでみて・・・あらま。どうやらこれからは悲しい路線へ一直線。韓国ドラマの王道を行く感じ。しかし王道とはいえ、やっぱりそこまで不幸に追いやるのか~とついつい思...

映画「マシニスト」

1年間眠っていない平凡な機械工、トレバー。眠りそうで眠れない、そんな単調な毎日を送っている彼の周りで起こる不思議な出来事の数々。果たしてその真相は・・・?何がすごいかって、やっぱり映画のために30キロ減量したというクリスチャン・ベイルの役者魂。これだけでぐっとリアリティがあって見事。しかしその話題性だけがこの作品の魅力ではない思うのです。スペインの町をロサンゼルス見立てたロケーション。テルミンを使った効...

「泳いで帰れ」奥田英朗

どんな内容かも知らずにこの著者の小説は面白いしね~と気軽に手にする。小説どころかエッセイでした。(笑)でもまあ、せっかくなので読んでみる。内容はアテネオリンピックの観戦記。これが面白い!元々は長嶋ジャパン、つまり野球観戦で行ったらしいのだが、その道中での出来事がいっぱい詰め込まれていて、思わず自分までその場にいるような気分になってくる。なにしろ直木賞の受賞式を断ってまで出かけた観戦記。面白くないと...

「悪の華」新堂冬樹

面白そうかも?と気になった作品、「聖殺人者」はどうやら三部作の二作目らしい。なので、先に第一部を読んでみることに。シチリアマフィアの抗争で家族を失ったガルシアは叔父を頼って日本にやってくる。家族を無残に殺された復讐心を胸に、日本の裏社会で苦闘がはじまる。この作家さん、もともとノワールが多かったはずなのに、最近は恋愛モノやら動物モノやらさまざまなジャンルの作品が多い。この作品を読んでみて、なるほど~...

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